島 直子 (2011.4.1) 家計貢献が妻の性別役割分業意識に及ぼす影響. 上智短期大学紀要. 31:51-60

Bibliographical Information

Category:
Academic Paper
Number:
a211
Author:
島 直子 || SHIMA Naoko
Date:
2011.4.1
Title:
家計貢献が妻の性別役割分業意識に及ぼす影響: 夫の社会経済的地位による交互作用
Source:
上智短期大学紀要
Page:
31:51-60
URL:
http://www.jrc.sophia.ac.jp/courses/pdf/20110824_04.pdf
Abstract:
これまでの計量研究によると、職業をもつ女性は無職の女性に比較して性別役割分業により批判的であることから、女性にとって就労し収入を得るという経験は、既存の性別役割分業規範を相対化する契機となりうることが考えられる。しかしその一方で欧米の夫婦関係に関する質的研究によると、就労が女性の性別役割分業意識に及ぼす影響は夫の社会経済的地位によって異なる。夫の社会経済的地位が低い層では、妻が就労すると、それによって脅かされる夫の自尊心や権威を維持するための戦略として、むしろ男性優位のジェンダー秩序を強化するような夫婦関係が展開されることが見出されているのである。日本においてもこのような傾向がみられるならば、近年進展がみられる有配偶女性の労働力化は、すべての女性の性別役割分業意識を相対化する契機とはなりえない。しかしこれまでの研究を管見する限り、日本では、女性の就労が性別役割分業意識に及ぼす影響が夫の社会経済的地位によって異なる可能性について、十分に検証されていない。そこで本論文では第2回全国家族調査(NFRJ03)データと第3回全国家族調査(NFRJ08)データを用いて、女性の就労が性別役割分業意識に及ぼす影響において、夫の社会経済的地位による交互作用がみられるか検証することを試みた。分析の結果、家計貢献度が高い妻ほど性別役割分業を否定する傾向は、夫の社会経済的地位が低い層では比較的ゆるやかであることが示された。
Keywords:
Note:
ISSN=0287-7171 . http://www.jrc.sophia.ac.jp/courses/index8.php
Relation:
| nfrj08_201103_17 |
Dataset:
[NFRJ03] [NFRJ08]
Created: 2012-02-20. Updated: 2012-03-28.

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