稲葉昭英 (2006.4) 一時的別居世帯員の構造. 西野 理子, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子 (編)『第2回家族についての全国調査 (NFRJ03) 第2次報告書 No. 1: 夫婦、世帯、ライフコース』(日本家族社会学会全国家族調査委員会). 153-165

Bibliographical Information

Category:
NFRJ Publication
Number:
nfrj03_200601_11
Author:
稲葉昭英 || INABA Akihide
Date:
2006.4
Title:
一時的別居世帯員の構造 || Temporary Separated Household Members : Their Structures and Meanings
Source:
西野 理子, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子 (編)『第2回家族についての全国調査 (NFRJ03) 第2次報告書 No. 1: 夫婦、世帯、ライフコース』(日本家族社会学会全国家族調査委員会) || NISHINO Michiko, INABA Akihide, SHIMAZAKI Naoko (eds.) NFRJ03 Second Report No. 1: Wives and husbands, households, and life-course (Japan Society of Family Sociology, NFRJ Committee)
Page:
153-165
URL:
:nfrj03_2006_pdf/nfrj03_200601_11.pdf
Abstract:
本来なら同居している人であるが、一時的に別居している人を「一時的別居世帯員」とよぶ(以下、別居世帯員と略)。本研究ではNFRJ03データを用いて別居世帯員として回答された人々について、その特性を把握することを試みた。別居世帯員は、全調査対象の13%程度に存在し、別居世帯員とされた人たちの多くは10代後半から20代前半にかけて、進学や就職で実家を離れている人たちであった。一時的別居か、恒久的な別居かという判断を左右する決定的な要因は結婚であった。有配偶で別居している場合には、一時的別居という判断がなされることがきわめて少なかった。
つぎに、別居世帯員を測定する積極的な意味を、世帯分類と経済的制約の指標の2つの側面から検討した。世帯分類のパターンは、別居世帯員を考慮してもそれほど大きな差異は生じなかったため、同居世帯員にのみ限定した世帯分類であっても、分析にはそれほど支障はないとここでは判断できる。
一方、経済的コストの指標としては別居世帯員の存在は有効であり、世帯年収を統制しても、別居世帯員の存在が独自のコスト指標となること、別居世帯員の存在によって所得の増収のもつ家計困難度の改善効果が減少することが示された。別居世帯員の存在は、低所得世帯よりも高所得世帯において経済的な制約因となっていた。これらの結果からすれば、とくに中高所得層を対象とした計量的な分析を行う場合、世帯年収のみならず別居世帯員の存在を統制変数として使用する必要性が大きいといえる。
Keywords:
別居世帯員,世帯分類,家計
Note:
NCID=BA77244227
Relation:
| nfrj03_200601 |
Dataset:
[NFRJ03]
Created: 2012-02-20. Updated: 2012-03-28.

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