松田茂樹 (2006.4) 男性の家事参加の変化. 西野 理子, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子 (編)『第2回家族についての全国調査 (NFRJ03) 第2次報告書 No. 1: 夫婦、世帯、ライフコース』(日本家族社会学会全国家族調査委員会). 35-48

Bibliographical Information

Category:
NFRJ Publication
Number:
nfrj03_200601_2
Author:
松田茂樹 || MATSUDA Shigeki
Date:
2006.4
Title:
男性の家事参加の変化: NFRJ98, 03を用いた分析 || A Change of Men’s Housework Participation in Japan: Analysis with NFRJ98, 03
Source:
西野 理子, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子 (編)『第2回家族についての全国調査 (NFRJ03) 第2次報告書 No. 1: 夫婦、世帯、ライフコース』(日本家族社会学会全国家族調査委員会) || NISHINO Michiko, INABA Akihide, SHIMAZAKI Naoko (eds.) NFRJ03 Second Report No. 1: Wives and husbands, households, and life-course (Japan Society of Family Sociology, NFRJ Committee)
Page:
35-48
URL:
:nfrj03_2006_pdf/nfrj03_200601_2.pdf
Abstract:
本稿では、NFRJ98とNFRJ 03を用いて、男性の家事参加の程度およびそれを規定している要因の変化を分析した。使用したサンプルは、60歳未満の正社員で、かつ配偶者と同居している男性である。分析の結果、次の知見が得られた。第一に、NFRJ98からNFRJ03にかけて、夫の労働時間と妻の労働時間は延び、妻の収入割合は増え、性別役割分業意識は低下した。夫の家事参加の平均値を比較すると、NFRJ98よりもNFRJ 03の方が有意に高まった。この傾向は、若い世代である子どもがいない夫婦および末子が6歳未満の夫婦においてみられた。ただし、夫の家事参加が高まったとはいえ、増加分は僅かである。第二に、夫の家事参加の規定要因のtobit分析の結果、両データとも母親の同居、夫の労働時間、妻の労働時間、妻の収入割合、性別役割分業意識が家事参加を規定しており、その構造は大きく変化していなかった。近年男性の雇用不安と女性の社会進出という労働市場の大きな変化が生じたが、夫婦の家事分担は短期間では変化しにくい構造であることが見出された。しかし、統計的には明確でないが、若い世代を中心に、妻の家計への貢献を必要とし、妻が収入を得ることを支えるように、夫の家事参加が高まりつつある傾向がある。ただし、実際に夫の家事参加が僅かながら高まる一方で、男性の労働時間は大幅に延びるという矛盾した変化が生じている。実は、夫婦はより分業する方向に向かいつつある可能性がある。
Keywords:
家事,性別役割分業,労働時間
Note:
NCID=BA77244227
Relation:
| nfrj03_200601 |
Dataset:
[NFRJ98] [NFRJ03]
Created: 2012-02-20. Updated: 2012-03-28.

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