施 利平 (2001.6) 家族の愛情は誰によって支えられているのか. 岩井 紀子 (編)『家族生活についての全国調査 (NFR98) 報告書 No. 2-3: 現代日本の夫婦関係 (Marital relations in contemporary Japan)』(日本家族社会学会 全国家族調査 (NFR) 研究会). 71-86

Bibliographical Information

Category:
NFRJ Publication
Number:
nfrj98_200103_6
Author:
施 利平 || Liping Shi
Date:
2001.6
Title:
家族の愛情は誰によって支えられているのか || Who Is the Emotional Worker in the Family
Source:
岩井 紀子 (編)『家族生活についての全国調査 (NFR98) 報告書 No. 2-3: 現代日本の夫婦関係 (Marital relations in contemporary Japan)』(日本家族社会学会 全国家族調査 (NFR) 研究会)
Page:
71-86
URL:
:nfrj98_2001_pdf/3/071-086.pdf
Abstract:
本稿は相手を褒めてあげたり、なだめてあげたり、また立ててあげたりというような相手のパーソナリティの安定に貢献するような行動を感情ワークと定義し、夫婦間の感情ワークは主に誰によって提供され、そして、どのような要因によってそうなっているのかを、実証した。分析の結果、以下のことが分かった。(1)夫婦間の感情ワークは男性よりは女性のほうが多く行っている。(2)しかし、女性がより多くの感情ワークを行っている理由は女性の就業状態、学歴、収入、または夫婦間の学歴、収入の格差から説明されるものではない。(3)唯一、夫婦の感情ワークに影響を及ぼしている要因は、夫と妻の就業パターンの組み合わせである。つまり、共働き夫婦、二人とも無職夫婦、夫有職・妻無職夫婦と夫無職・妻有職夫婦の4タイプの夫婦のうち、夫無職・妻有職夫婦の場合、夫も妻も感情ワークをそのほかの3タイプの夫、妻より少なく行う傾向が見られている。(4)夫無職・妻有職夫婦に焦点をあて、彼らの婚姻満足度、性別役割分業意識を分析した結果、このタイプの夫婦の婚姻満足度がもっとも低く、そして夫無職・妻有職夫婦は、夫が現在就労せず、妻は就労している現状にも関わらず、男性の6割以上、女性の5割以上は「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきである」という伝統的な性別役割分業を支持している。つまり、現状と理想とのギャップがもっとも大きい夫無職・妻有職の夫婦はそれぞれ結婚生活へ不満を抱え、相手への感情ワークを行わなくなると解釈することが出来よう。
Keywords:
感情ワーク,ジェンダー,社会経済的格差
Note:
Relation:
| nfrj98_200103 |
Dataset:
[NFRJ98]
Created: 2012-02-20. Updated: 2012-03-28.

コメントは受け付けていません。