清水 新二 (2001.6) 配偶関係、ジェンダーと心身的ディストレス. 清水 新二 (編)『家族生活についての全国調査 (NFR98) 報告書 No. 2-4: 現代日本の家族意識 (Family consciousness in the contemporary Japan)』(日本家族社会学会 全国家族調査 (NFR) 研究会). 47-66

Bibliographical Information

Category:
NFRJ Publication
Number:
nfrj98_200104_4
Author:
清水 新二 || Shinji Shimizu
Date:
2001.6
Title:
配偶関係、ジェンダーと心身的ディストレス || Marital States, Gender and Psychological Distress
Source:
清水 新二 (編)『家族生活についての全国調査 (NFR98) 報告書 No. 2-4: 現代日本の家族意識 (Family consciousness in the contemporary Japan)』(日本家族社会学会 全国家族調査 (NFR) 研究会)
Page:
47-66
URL:
:nfrj98_2001_pdf/4/047-066.pdf
Abstract:
問題:これまでアメリカを中心に多くの研究が、有配偶者は離死別者や独身者よりも低い死亡率と自殺率を示し、またメンタルヘルス一般もより良好であることが報告されている。同様に、これらの保健項目は女性よりも男性においてより良好な傾向が観察されてきた。しかしメンタルヘルスの水準やそのあり様は、大いに文化規定的な側面を内包している。本論ではNFR98のデータを利用してわが国の場合についてこれらの傾向について追試的分析を行うものである。 方法:ジェンダー、婚姻地位、職業などの個人的属性を独立変数とし、11項目から成るCESD尺度の独自短縮版を使って抑うつ傾向性ならびに肯定的生活感に及ぼす影響を検討した。解析対象数はNFR全サンプルで、男性3323、女性3662、計6985である。 結果:抑うつ傾向は男性より女性に、高年者より若年者に、高世帯収入より低世帯収入に、有配偶者より独身・離死別者に強かった。ただし、ジェンダー変数との交互作用を絡めてみると、離死別男性は最も強い抑うつ傾向を示し、有配偶女性は同じ女性の他の婚姻カテゴリーのいずれよりも高い心身活動低下の兆候を示すなど、婚姻関係と抑うつ傾向性の関連にはジェンダーによる文脈の相違が大変大きいことが分かった。同様に、男性に比して強い抑うつ傾向が認められるにもかかわらず、肯定的生活感では逆に女性が男性を上回っていた。
考察:メンタルヘルスや心理的ディストレスの問題では、男女の文脈の差異が大きいことがわかり、従前からの心身医学的アプローチに加えて、ジェンダー的文脈におけるディストレス対処のプロセスへの注目など、社会学的アプローチの課題が大きいことを示唆した。
Keywords:
婚姻地位,抑うつ傾向,ディストレス
Note:
Relation:
| nfrj98_200104 |
Dataset:
[NFRJ98]
Created: 2012-02-20. Updated: 2012-03-28.

コメントは受け付けていません。