NFRJ08調査票班

NFRJ08実行委員会調査票班

NFRJ08実行委員会調査票班では,「第3回全国家族調査(NFRJ08)」で用いる調査票の作成に取り組んでいます。

調査票検討結果の中間報告

  1. これまでの経緯と作業内容
    • ● NFRJ98検討研究会から「NFRJ検討結果」(2002.8.31)が出された。
      • A. 各質問項目に対する検討結果概要
      • B. 全体を通じた質問項目の問題点(5点)
      • C. 調査デザイン全体にわたる問題

    • ● NFRJ03実行委員会は、上記検討結果をふまえ03調査票を作成した。その概要は西野・稲葉による「調査の目的と調査票の構造」(2003第14回日本家族社会学会大会テーマセッション)でまとめられている。

      前提となったNFRJ98の問題点

      • @. 量
      • A. 世帯情報の不備
      • B. 特殊ステージに該当する項目の欠落
      • C. 関係性の非一貫性(ダイアドと集団)

      改良・変更点

      • @. 調査票の分割
      • A. 世帯表の導入、きょうだいの質問方式の変更
      • B. 項目の削減
      • C. 関係性を厳密に特定、各二者関係を同一項目で測定
      • D. 項目、指標、尺度の見直し

      NFRJ03調査票と今後の課題

      • @. 基本的に継続、一部修正
      • A. 調査実施間隔に応じた項目の選定
      • B. 各調査独自の項目の設定可能性
      • C. 調査法(留置/面接)に応じた項目

    • ● 上記経過をふまえ、NFRJ08調査票検討班は以下の手順で08調査票作成にむけた作業をすすめている(3月、5月、7月に検討研究会を開催)。
      • (1) NFRJ98、03を使用した論文におけるサンプル、変数の使用頻度を整理(成果は松田2007「全国家族調査の質問項目の使用頻度」)
      • (2) NFRJ98、NFRJ03調査項目の整理作業(8領域)
      • (3) NFRJ08調査票の基本方針の確認
      • (4) 全項目の優先順位・修正項目の検討ととりまとめ
      • (5) 個別課題(12項目)の検討
      • (6) NFRJ08調査票検討結果のとりまとめ

  2. 調査票基本方針
    • (1) 基本的に03を踏襲する。一部を修正する。
    • (2) 10年経ったことをふまえて、98項目の復活もありえる。
    • (3) 使用頻度を考慮する。
    • (4) 今後の家族の変化を踏まえて、重要と推測される項目を検討する。
    • (5) 国際比較の可能性を考慮する。

    ・NFRJは教育目的もある(院生の博士論文用の二次データ)ため、国際比較よりも国内で重要と考えられる項目を調査することに重心をおかざるを得ない面がある。「基本方針5.国際比較」については、日本の家族の独自な動向や特徴が検証できるような調査票を作成し、その分析結果を英語で発信する、という方法も考えられる。

  3. 検討結果概要(中間報告)
    • (1) 対象者:経歴情報の充実
    • (2) 対象者:属性項目の充実
    • (3) 位座対象者:死亡者を含めた基本属性の充実
    • (4) 家族認知情報の復活

  4. 今後とお願い
    • ●11月3日(土)午後(場所未定)に検討研究会を開催し、デザイン概要を反映した項目検討作業に入る。
  5. 以上