NFRJ予備調査「少子化と親子関係に関する調査」

概要

本調査は、「少子化と親子関係に関する調査」プロジェクトによる東京調査である。 アジア女性フォーラムからの研究委託により、日本家族社会学会・全国家族調査委員会(委員長 渡邊秀樹・慶応義塾大学教授)が調査主体となって実施した。 本調査のねらいは,少子化と親子関係との関連について、東京、シンセン(中国)、シンガポールの3都市の 比較をするための東京でのデータを得ることである。 そのため、現在、親となっている男女を対象に、日常的な親と子の関わり、親であることの意識、子育て意識 などについて、3都市での比較が可能となる質問項目を設定するとともに、3都市における少子化の傾向と 「親になること」「親であること」の現状と課題とについて検討する。
調査名
少子化と親子関係に関する調査
調査実施者
日本家族社会学会全国家族調査研究会
調査対象
東京23区在住の満6歳から15歳の子どもをもつ満30歳から49歳の男女
規模
標本数400、回収数247(回収率61.8%)
調査時点
1997年1月
調査地域
東京23区
標本抽出
二段比例無作為抽出法(標本抽出時期は1996年12月)。対象者の抽出については、まず、総務庁統計局の『市町村コード一覧』から、6歳から15歳の子どもだけを等間隔法によって抽出し、その親が30歳から49歳の場合に限り、調査対象者として名簿に記入した。
調査方法
訪問留置法

調査項目

1. 回答者の基本属性
性別、年齢、同居の家族構成、配偶関係、子どもの人数と性別、本人と配偶者の学歴・就業状況・職種・年収、住居形態、子ども部屋の状況
2. 子どもとの関わり(第1~4子それぞれについて)
性別、年齢、同別居、就学・就労、子どもとの日ごろの関わり、乳幼児期の昼間の世話、乳幼児期の子どもの寝室、子どもにさせる手伝い、子どもにかかる教育費
3. 夫婦の相互関係
夫婦の時間、配偶者との会話の頻度・内容、出産・避妊に関わる話し合い、子育て担当者
4. 親子関係における父親と母親の意識
本人のきょうだい数と性別、親からのしつけ、親としてのしつけ、大切な親の役割、子どもを持ち育てることの意味、生活の中で大切にしている部分、子どもに受けさせたい教育、親子関係についての意識、生活満足度(12項目)、親子関係に関する一般的な意見への賛否、子どもへの将来の援助、子どもに選択してほしくないライフスタイル
5. 子育ての悩みや問題と子育てサポート
子育ての悩みや問題・それを相談できる人、子育てにおける家族外の援助者
6. 少子化と親子関係
理想の子ども数、予定の子ども数、欲しい子どもの性別、子育てへの少子化の影響、理想の人数の子どもを持てるために期待される環境整備

データと研究成果